金銭面のトラブルを回避する

建築工事請負契約書には、代金の支払いに関する契約事項が記載されています。一般的に、「契約時」、「中間時」、そして「引き渡し時」の3つに分割して建設費用を支払います。

しかしこの契約書を結んでいない場合は、支払いに関するきまりが曖昧であることが多く、支払い時に大きなトラブルに発展してしまうことが考えられます。

例えば、契約時に建築費用にかかる金額すべてを支払うようにいわれるケースです。このような業者の場合、資金繰りに苦労している可能性が考えられます。建築途中でお金を持ち逃げされることもあるため、注意が必要です。

また、工事をしていくなかでやむを得ない追加工事が必要になる場合もあります。その際の支払い方法や支払い時期についてもきちんと確認しておきましょう。

両者の認識の違いをなくす

工事内容に合意はしたものの、両者の認識の違いで後々大きなトラブルに発展するケースも少なくありません。建築工事請負契約書に詳しい工事内容や金額を記載することで、そのような問題を回避できるでしょう。

工事のスケジュール

契約書に「着工日」「完成日」「引き渡し日」の3点がきちんと記載されているかを確認しましょう。記載の方法は業者によって異なります。工程表などの資料を確認しながら、無理のないスケジュールであるかをチェックしてください。

代金の支払い時期や金額

支払いの時期やトータルの金額についても確認しておきましょう。着工前から引き渡し時に分割して支払うように記載されているかが重要なポイントです。どのタイミングで、どの程度の金額を支払うかを確認しましょう。

住宅ローンを契約する際は「つなぎ融資」に関する記述があるかどうかもチェックしてみてください。

ローン特約

建築会社の提携金融機関でローンを組む場合は、ローン特約が契約書に組み込まれていることが多くあります。しかし、そうでない場合は、契約書に記載してもらう必要があります。

金融機関名や、融資額、そしてローン特約の期限などを明記してもらうようにお願いしましょう。

キャンセル時の違約金

万が一キャンセルをする場合の違約金についても確認しておきましょう。契約を交わしたら、たとえ翌日であっても違約金が発生してしまいます。

着手前であれば総額の10％ほどの違約金がかかるのが一般的ですが、違約金の金額は、事業者によってさまざまです。契約書に記述されているかをチェックしてください。

保証やアフターサービス

工事中や引き渡し後に、住宅に何らかのトラブルが発生した際の保証やアフターサービスについてもきちんと確認をしていきましょう。
また工事中に災害が起こった場合や工事を中断しなければならない理由が生じた際の対応についても併せて確認しましょう。

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