生活のしやすさが抜群

平屋は1階にすべてのスペースがあるため、階段を上がる手間がありません。例えば、1階で洗濯をして、干すときは2階だと重たい洗濯物を持って2階に上がらなければなりません。取り込む際にも2階に行かなければならないので、階段の上り下りで体力を消費してしまうのです。

平屋は掃除のしやすさも抜群です。2階建てのように2階部分の掃除をしたり、階段の掃除をしたりする手間がありません。掃除のしやすさや住み心地を重視した間取りにすれば、生活しやすい快適な家になります。

家族と話す機会が多くなる

1階のみの物件は、家族がどこにいるのかを把握しやすいため、自宅内でバラバラになって過ごすこともありません。顔を合わせる機会も自然と多くなりますので、会話も増えます。

2階建て物件は家族それぞれの部屋を確保しやすい魅力があるものの、子どもが帰宅後にリビングによらず自分の部屋に直行する悪い点もあります。会話が少なくなると家族間でぎくしゃくしてしまいますが、平屋であればその心配も少ないでしょう。

建物が安定している

平屋は1階のみの物件なので、支える重さが少なく、安定しています。2階建て物件は2フロアなので、上階部分の支えも必要です。平屋は支える重さがワンフロア分なので、構造的に安定しやすいといえます。

また、2階を支える支柱などが必要ないため、間取りに融通が利きやすいことも平屋の魅力です。部屋の高さを上限ギリギリにすることもできるので、開放感のある部屋にできます。

リビングなど、家族全員が集まる場所は広さのある場所が好まれます。ダウンフロアにして天井を高くするなどして開放感のあるスペースにしましょう。

点検・修繕費用が安く済む

平屋は1階のみなので、建築後の点検・修繕費用を抑えられるメリットがあります。住宅建築後は、定期的に点検をして家をよい状態に保つ必要があります。2階建て物件は2階部分の点検や修繕をするために足場を組む必要があり、費用が高くなってしまうのです。

平屋は大掛かりな足場が必要ないので、点検・修繕費用もある程度抑えられます。

部屋の場所によっては日当たりが悪い

平屋は1階のみの物件なので、ワンフロアにいくつかの部屋を配置します。部屋の場所によっては日当たりが悪く、日中であっても電気が必要な状態になります。特に物件の中心部分は陽が当たりにくいため、設計に工夫が必要です。

建築費用が高額になる

平屋は点検・修繕費用が安く抑えられる魅力がある一方で、建築費用が高額になりやすいデメリットを持ちます。2階建て物件は1階の上にもフロアがあるため、狭い土地でも十分な居住スペースを確保できます。しかし、平屋でいくつもの部屋を確保するとなると、面積の広い場所を探さなければなりません。

土地の購入代に多額の費用が必要になりますので、この点は大きなデメリットといえます。ただし、建築後の点検・修繕費用を抑えることは可能です。良い点と悪い点をよく比較したうえで物件デザインを決めることがおすすめです。

間取りに工夫が必要

平屋を作る際は、間取りにさまざまな工夫を施さなければなりません。例えば、リビングの横に子どもの部屋があると、テレビの音や家族の話し声によって子どもが勉強をしにくくなります。

勉強は静かな環境でないと集中できません。受験を控えている子どもがいるのであれば音が届かない場所に部屋を設置しなければなりません。寝室や子ども部屋はできるだけリビングから離れた場所に配置することがおすすめです。