遺品整理士とは

遺品整理士は一般社団法人・遺品整理士認定協会が認定している民間資格です。資格を持つスタッフの在籍については、遺品整理業者に直接確認すれば可能ですが、一般社団法人・遺品整理士認定協会に問い合わせてもよいでしょう。

遺品整理士が所属する業者を選ぶメリット

遺品整理士が所属する業者を選ぶ主なメリットは次の4つです。

・選ぶときのひとつの基準になる

初めて遺品整理業者を利用する際は、どの業者を選んでよいか迷うのではないでしょうか。相見積りを取り料金を比較して選ぶ方法もありますが、値段だけでは業者の良し悪しはわかりません。
そこで遺品整理士が所属しているかいないかは、信頼できる遺品整理業者を選ぶときのひとつの基準になり、遺品整理業者が選びやすくなります。

・遺品を大切に取り扱ってくれる

悪質な遺品整理業者が遺品を不法投棄していることが社会問題になっています。遺品整理と不用品整理の違いをしっかりと理解している遺品整理士なら、供養という認識を持って大切に取り扱ってくれるのです。

・遺品処分に関わる法律を理解している

遺品であっても処分する際は、法律に従い適切な方法で処分しなくてはいけません。遺品整理士は当然、廃棄物やリサイクル品にかかわる法律の知識も有しています。

・作業がスムーズで費用が安く済む

遺品整理士は遺品整理の業務と流れを熟知しているので、作業がスムーズです。不慣れな業者に依頼してしまうと、無駄に時間がかかり追加料金が発生する可能性が高くなります。

遺品整理業者を選ぶときに確認しておく許可の種類

遺品整理業者を選ぶ際は、次の2つの許可を取得しているか確認しておくことが大切です。

・一般廃棄物収集運搬業の許可

廃棄物は「産業廃棄物」と「一般廃棄物」に分類され、それぞれ取得する許可が異なります。

産業廃棄物収集運搬業の許可：事業活動でできた廃棄物で、具体的には燃え殻や廃油、プラスチックやゴムなど

一般廃棄物収集運搬業の許可：一般の家庭から出る不用品やごみ

遺品整理で出る不用品は一般廃棄物に分類されるので、遺品を運搬するためには一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です。

・古物商許可

遺品には価値のある品が多く、遺品整理業者の中には不用品を処分することだけでなく、買取を行っているところもあります。遺品の買取を行うためには、古物商許可が必要です。

無許可回収業者を避けたほうがよい理由

無許可の回収業者を避けたほうがよい主な理由は次の4つです。

・不法投棄される可能性が高い

無許可の回収業者は、適切な方法で遺品を処分することができない場合があります。そのため、不法投棄されてしまう可能性が高いのです。

・費用が高くなる

遺品整理業者が他の業者に遺品処分を依頼した場合、中間マージンが生じ、その分費用が高くなります。

・遺品整理に時間がかかる

古物商許可がないと遺品整理が終わった後に買取を依頼することになり、遺品整理に時間がかかってしまいます。遺品整理業者に買取を依頼すれば、すべての作業をその日のうちに完了させることが可能です。

・買取で損をする

古物商許可がない業者は、物の価値を理解していないところも多いようです。価値のわからない業者に依頼してしまうと、安く買い取られてしまう可能性があり、損をする可能性も高くなります。