【宇都宮・内視鏡検査】大腸がん検診の検査方法と検査を受ける方法について

大腸がん検診の検査方法

大腸がん検診では、問診と便潜血検査を行います。大腸がん検診が推奨される年齢は、40歳以上の健常者です。毎年1回受診するよう心掛けましょう。

・便潜血検査
こちらはいわゆる検便のことです。1日法や2日法があり、1日のうちに2回または2日に分けて2回採便し、便に潜む血液の有無を調べます。大腸がんやポリープがあると、便が腸内を移動する際に便と組織が擦れて血液が付着します。便潜血検査により、目に見えないわずかな出血も発見できます。
便検査のため体に負担がかからず、比較的安価で行えるのがメリットです。
大腸がんの一次検診であり、死亡率減少効果を示す十分な証拠を得られることから、「対象とする集団の大腸がんによる死亡率を減少させる」という大腸がん検診の目的に合致すると科学的に証明されています。

・大腸内視鏡（大腸カメラ）検査
出血しないポリープや早期がんを発見するためには、大腸内視鏡検査が有効です。一次検診で「要精密検査」となった際、診断確定のために行うことが多く、腸を空っぽにしたうえで内部を直接観察して詳しく調べます。病変を直接観察することができ、さらに細胞を採取して診断を確定することができます。画像で異常がなくても、細胞を検査して初めて診断できる疾患もあります。

大腸がん検診を受ける方法

市区町村が実施している大腸がん検診を利用しましょう。実施場所は市区町村によって異なり、検診センターや都道府県検診センター、提携医療機関、保健センターなどがあります。数百円～1,000円程度の自己負担のため、気軽に受けることができるでしょう。
企業や健康保険組合が従業員とその家族向けに大腸がん検診を提供したり、人間ドックに大腸がん検診が含まれていたりする場合もあります。人間ドックの場合費用は原則全額負担となるため、市区町村や企業が実施する検診を利用することをおすすめいたします。
また、すでに腹痛・下痢・血便などの症状がある場合には、すぐに近くの内科、消化器内科などを受診しましょう。