【宇都宮】内視鏡と胃カメラの違いとは？

内視鏡とは

内視鏡は、1970年代に導入されはじめました。光を伝えるグラスファイバーという素材を用いてリアルタイムで胃の中を観察できる機器です。CCD（超小型カメラ）が取り付けられており、胃の内部をリアルタイムで観察・記録できます。また、送気・送水管、生検鉗子孔が装備されていることから、胃や大腸の粘膜を水で洗ったり、組織を採取したり、止血処置をしたりすることも可能です。胃の内視鏡（上部消化管内視鏡）には口から挿入するタイプと、鼻から挿入するタイプがあり、経口内視鏡は管の太さが約1㎝、経鼻内視鏡は約5mmとそれぞれ異なります。経口内視鏡は苦しいという方も、経鼻内視鏡なら平気という場合が多いため、自分にあった方法を選べるのがメリットです。
近年では、超音波（エコー）装置を備えた内視鏡や、大きめのビタミン剤ほどのサイズをしたチューブのないカプセル内視鏡も誕生しており、今後さらに進化していくことが予想されます。

胃カメラとは

胃カメラは、1950年に日本の「オリンパス光学工業（現：オリンパス）」が開発した医療機器です。挿入管の先端に胃内部を撮影するための小型のスチルカメラと、胃内部を照らすための豆電球が取り付けられており、基本的には普通のカメラと同じ仕組みです。胃に到達したと判断した段階で撮影を行い、検査が終わった後で写真を現像します。現像した写真を見ながら診断を行うため、リアルタイムで観察することはもちろん、組織を採取したり、止血をしたりすることはできません。そのため、胃カメラの精度は高くなく、病変を見逃してしまうことも多くありました。
また、内視鏡とは違い管も太いことから、患者様の負担が大きいという欠点もあります。

現在の医療現場では内視鏡を用いて胃内部の観察を行っています。内視鏡と胃カメラは定義上は異なるものでも、胃カメラ＝内視鏡と認識している方は多く医療機関でも明確に分けているわけではないため、内視鏡と同じ意味で胃カメラを用いても意味はきちんと通じます。

宇都宮にあるつちだ内科クリニックでは、経鼻内視鏡検査と経口内視鏡検査のどちらでも好きなほうをお選びいただけます。内視鏡検査（胃カメラ・大腸カメラ）の他、ピロリ菌検査や日帰りポリープ切除、健康診断、予防接種などにも対応しておりますので、お気軽にご予約ください。